“出会い”を重視した人間教育で、
知性と品性を備えた自立した女性(ひと)を育成

横浜女学院中学校 高等学校

キリスト教精神により“知性と品性を備えた自立した女性”を育成する横浜女学院。2018年度に大きな教育改革を実行し、「国際教養クラス」を新設。ESD(※)や先駆的なCLIL(クリル)の取り組みをスタートした。教育の核にあるのは“出会い”を大切にした人間教育である。

横浜女学院中学校 高等学校
平間宏一校長

“出会い”が横浜女学院の教育のキーワードだ。「デジタル技術がこれほど進んだ世の中で、改めて思うのはリアルな“出会い”の大切さ。中高6年間で、どれだけの体験をして、どれだけの出会いができるのか。さまざまなチャンスを生徒たちに与えていきたい」。

 そう語るのは、斬新な学校改革を推し進める平間宏一校長だ。

 同校は昨年度から新クラス編成をスタートした。その一つが英語に特化した「国際教養クラス」。ここでは“CLIL”と呼ばれる、教科学習と英語学習を組み合わせた内容言語統合型学習を展開、英語4技能に加えて“英語で考える”ことを目指している。第2外国語(ドイツ語・スペイン語・中国語)が必修で、中3でニュージーランド研修1カ月、高1で米国留学3カ月(希望者)がある。従来の特進クラスは「アカデミークラス」となり、こちらでもCLILを一部導入、第2外国語の履修が可能となっている。

 同校が重視するもう一つの取り組みが、ESD(持続可能な社会の発展のための教育)プログラムだ。ここではPPDACサイクル(※※)を取り入れ、グループワークやフィールドワーク、プレゼンテーションや小論文などを通して、問題解決型思考力を身に付けてゆく。このCLILとESDを通して、生徒たちは国際的な問題意識と、異文化を理解する英語運用能力をも身に付けてゆく。いうなれば新しい“出会い”を体験するのだ。

 また現在、リバティー大学(バージニア州)と提携し、米国の高校や大学の単位が取れるオンライン授業を試験的に導入中。さらに、秋田県の国際教養大学(公立)との高大連携も計画中で、いずれも「国際教養クラス」での必修化を目指している。

※「ESD」……Education for Sustainable Development
※※「PPDACサイクル」……Problem(問題)、Plan(計画)、Data(収集)、Analysis(分析)、Conclusion(結論)のサイクル

“人は人の中でしか成長
できない”教育観を実践

 こうした取り組みに加えて、同校が大切にしているのが、キリスト教教育に基づいた「愛と誠」の人間教育である。根底にあるのは、自分が愛される大切な存在であることを自覚し、自己肯定感を深めること。“人は人の中でしか成長できない”というのが平間校長の信条で、生徒たちは部活動や多彩な学校行事を通して、豊かな人間力を身に付けてゆく。「本校の生徒たちは、うれしい・哀しい・怒っている、などの感情をストレートに表現しながら、さまざまなプロジェクトに取り組んでいきます。時には人とぶつかることも必要。人の喜びや悲しみを自分のこととして捉えながら、人として成長していくのです」(平間校長)。

 部活動の加入率も高く、生徒たちは人間関係でもまれながら成長し、卒業時には平間校長が驚くような、自立した女性として巣立っていくという。教員と生徒の距離が近く、“壁のない職員室”から、全教員が生徒たちの成長を家族のようにサポートするのも同校の特徴の一つ。中高6年間の数々の“出会い”が、幸福に生きる女子の土台を築いてゆく。

CLIL授業の一環で、多文化共生を授業で扱った横浜女学院の生徒が、小学生向けのワークショップを同校で行った実践発表の様子
横浜女学院中学校 高等学校
https://www.yjg.y-gakuin.ed.jp/
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