ICT教育の授業力を向上、
6年間を通じて心技体の伸長を図る

立正大学付属 立正中学校・高等学校

同校の源流にあるのは「行動」を重んじた日蓮宗の開祖・日蓮聖人。故に校訓は、学びを行動で示す「行学二道」だ。独自のR–プログラムとキャリア教育を実践し、ICTを積極的に活用した授業にも取り組んでいる。東京・西馬込のキャンパスはスポーツ施設も充実している。

立正大学付属 立正中学校・高等学校
大場一人校長

今年度、学内に「先進教育推進部」を立ち上げた。狙いは、新しい教育に対するメソッドを共有し、学校全体で“授業力”の向上を図ることにある。各教科・各学年から若手・中堅の教員が選ばれ、ICTの設備を授業で有効に活用する研修や研究を行う。

「教員研修に力を入れるのは、電子黒板やタブレット端末を利用した、双方向型・対話型のアクティブラーニングをより充実させ、どのクラスでも均質の授業を展開するためです。ICTの設備がそろったところで、さらなる成果を生み出したいと考えているのです」。大場一人校長は、立ち上げた理由をそう説明する。

 立正の教育の中心にあるのは「R–プログラム」である。社会に巣立つときに、自分を支えてくれる「Research(調べる)」「Read(読み取る)」「Report(表現する)」という三つの力を伸ばすプログラムのことで、毎朝20分のショートホームルームと年数回のロングホームルームの時間を利用して、この三つのスキルを伸ばしていく。

 具体的には“コラムリーディング”と“1分間スピーチ”を実施する。新聞の社説やコラムなどの文章を読み、200字以内で文章化、クラスメートの前で発表するのだ。それを繰り返すことで、素早く要点を押さえ、自分の言葉で表現する力を身に付ける。実際にR–プログラムを通じて表現力が向上し、他教科のレポートも論理的に書けるようになる。

中学時代の「職場体験」で
進路を真剣に考える

 もう一つ力を入れているのが、キャリアデザインプログラム。企業の協力を得て、中2・中3で「職場体験」を行う。行き先は民間企業や警察署、病院やコンビニ、鉄道会社や町工場など多岐にわたる。

「生徒たちは職場体験を通じて、働くことの大変さを知り、親への感謝の念が生まれます。また実際に労働を体験することで、自分の進路を真剣に考え始めるようになります」と大場校長。

 同校は高入生も多いが、中学入学の生徒は「内進生」と呼ばれ、R–プログラムやキャリアデザインプログラムを通じて成長し、高校でリーダーシップを取る生徒が多いという。今後はICT教育の進展に合わせ、6年間トータルでの学力の伸長が期待される。

 進路指導は「行ける大学よりも行きたい大学」を基本方針に、習熟度や志望大学に合わせた特別講座を多数開講。少人数制の講座も多く、丁寧な個別指導が伝統だ。付属校として立正大学への推薦枠が100あり、例年70人前後(約2割)が同大学に進学する。

 キャンパスには、約5300平方メートルの人工芝グラウンドや室内プール、ゴルフ練習場や300畳の武道場など、充実したスポーツ施設があり、文武両道の環境が整っている。校訓は「行学二道」。「勉強だけでなく、中高6年間で心技体を鍛えてほしい」と大場校長は語る。

中2・中3で行われる「職場体験」は、単なる訪問ではなく、実際に現場に入り仕事を任せられる
立正大学付属 立正中学校・高等学校
https://www.rissho-hs.ac.jp/
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