来週の日経平均株価の予想レンジを発表!

来週(7/8~12)の日経平均株価の予想レンジは、
2万1500~2万1800円! 米・雇用統計やETFの決算、
「ファーストリテイリング」などの決算発表に注目!

2019年7月5日公開(2019年10月4日更新)
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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今週の日経平均株価は、大幅上昇から始まるも、
その後は値動きのない相場に!

 今週(7月1日〜5日)の日経平均株価は上昇しました。

 注目されたG20での米中首脳会談では、5月から途絶えている貿易協議の再開で合意。また、米トランプ大統領は、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に米国製品を売ることを認めていきたいと態度を軟化させ、安全保障上の問題がないところは装備や設備を売ってもいいとの考えを示しました。

 米中貿易協議の再開については事前に想定されていましたが、ファーウェイに対する禁輸措置を緩和する方針はサプライズでした。その結果、週明けの日経平均株価は、ハイテク株がけん引する格好で大幅上昇し、2万1700円を回復しました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 しかし、週後半に米国市場の休場が控えていることや米雇用統計の発表を見極めたい中で売買は膨らみづらく、週初の大幅上昇の後は、商いの薄い“こう着感”の強い相場展開となりました。

来週のETF絡みの売り需要は一時的なもの!
ファーストリテイリング、安川電機の決算にも関心集まる

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万1500円 ~ 2万1800円


 来週(7月8日〜12日)の日経平均株価は、底堅さは意識されるものの、あいかわらず値動きの少ない相場展開になりそうです。

 週初は、7月5日に発表される米雇用統計の結果を受けた米国市場の影響を受けそうです。米国では、ADP雇用統計が予想を下振れたことから利下げ期待となり、株価上昇につながりました。もし雇用統計の内容も弱いと、利下げ期待が一段と高まり、為替市場への影響が気掛かりになります。

 また、市場で話題となっているのは、日本株の上場投資信託(ETF)の決算です。日銀のETF買い入れにより、ETFの決算で支払われる分配金が増えています。その分配金を拠出するために、ETFの各運用会社は決算日に株式を売却します。決算日は7月8日、10日の見込みです。

 売買が活発な相場環境であればETFの売りを吸収できますが、現在のように売買代金が2兆円に届かない薄商いの市場では、その影響が警戒されています。ただし、機械的に売られるため、一時的な需給懸念になるだけで、イベント通過後は押し目狙いの動きも意識されてくるでしょう。

 その他、来週は、小売企業の決算がピークになります。6月の月次動向が好調だったファーストリテイリング(9983)には改めて関心が集まるでしょう。さらに、安川電機(6506)の決算も予定されています。安川電機は米中貿易摩擦の影響から業績悪化が警戒されていますが、7月下旬から本格化する決算を占う銘柄なので、安川電機の決算は市場心理にも影響を与えそうです。

 一方で、「米中協議再開やファーウェイについては影響が限られる」との見方がありますが、規制緩和の動きは大きなポジティブ要因と見る人が多いため、新規での売りポジションは積み上がりづらいところでしょう。足元での小売企業の決算についてもポジティブな内容を評価した動きが見られ、投資家の買い意欲の強さがうかがえます。

 また、7月21日に迫った参院選への思惑から政策期待の動きも意識されてきますので、底堅さは続くと思います

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
ASIAN STARが+97.12%で値上がり率トップ!

 ここからは、今週、値動きの目立った個別銘柄をみていきましょう。

 今週の値上がり率ランキング1位は、ASIAN STAR(8946)。中国の上海地産租賃住房建設発展有限公司との業務提携意向協定の締結が材料視されました。株価はストップ高を交えて急騰しており、昨年10月以来の高値を回復しています。

 2位の日本鋳鉄管(5612)は、6月の時価総額が東証1部から東証2部への指定替え基準に定める所要額(20億円)以上となったため、指定替えにかかる猶予期間の指定から解除。東証1部を維持することで、買い安心感が高まっています。

 3位のアクセルマーク(3624)は、開発中のタイトル「コントラクトサーヴァント –CARD GAME-」のブロックチェーンゲーム業界の有識者を対象とした試遊会を開催。複数の箇所で高い評価だったことが材料視されました。

 4位のダイジェット工業(6138)は、2日連続でストップ高をつけており、一気に昨年12月以来の高値を回復しています。目立った材料は確認できませんでしたが、もともと流動性の低い銘柄でもあり、1万株ほどの出来高で急騰していました。

 一方、値下がり率トップは、アクロディア(3823)。有名な個人投資家トンピン氏(山田亨氏)の保有割合が5%未満に減少したことが売り材料となったようです。

 2位の中村超硬(6166)は、2019年3月期に13.29億円の債務超過となったことから、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄になったとの発表が嫌がられました。

■今週の値上がり率トップ5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 +97.12 ASIAN STAR(JQ・8946)
2 +88.26 日本鋳鉄管(東1・5612)
3 +77.40 アクセルマーク(マザ・3624)
4 +59.51 ダイジェット工業(東1・6138)
5 +41.80 日本グランデ(札・2976)
■今週の値下がりワースト5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 −33.80 アクロディア(東2・3823)
2 −14.18 中村超硬(マザ・6166)
3 −11.39 フリービット(東1・3843)
4 −11.36 オプティム(JQ・6694)
5 −11.10 環境管理センター(JQ・4657)
■今週の出来高トップ5
順位 出来高(株) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 326,956,200 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
2 214,031,000 音通(東2・7647)
3 195,890,000 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
4 180,906,500 オンキヨー(JQ・6628)
5 154,447,300 ジャパンディスプレイ(東1・6740)

【来週の主要イベント】
「パウエルFRB議長発言」や「安川電機」
「ファーストリテイリング」の決算に注目!

<7月8日(月)>
◆6月景気ウオッチャー調査
◆5月機械受注
◆決算発表:クリエイトSDホールディングス(3148)AFC-HDアムスライフサイエンス(2927)シグマ光機(7713)
◆独5月鉱工業生産
◆米5月消費者信用残高
◆決算発表:ペプシコ(PEP)

<7月9日(火)>
◆5月毎月勤労統計調査
◆決算発表:吉野家ホールディングス(9861)竹内製作所(6432)オーエスジー(6136)ハニーズホールディングス(2792)ERIホールディングス(6083)
◆豪6月NAB企業景況感指数
◆英6月BRC小売売上高調査

<7月10日(水)>
◆6月国内企業物価指数
◆決算発表:サカタのタネ(1377)タマホーム(1419)トレジャー・ファクトリー(3093)久光製薬(4530)良品計画(7453)ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)ヨンドシーホールディングス(8008)
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言
◆中6月消費者物価指数
◆中6月生産者物価指数
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米5月卸売売上高
◆米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

<7月11日(木)>
◆5月第三次産業活動指数
◆決算発表:ローソン(2651)ジンズホールディングス(3046)ビックカメラ(3048)ほぼ日(3560)津田駒工業(6217)安川電機(6506)島忠(8184)ファーストリテイリング(9983)
◆米6月消費者物価指数
◆米6月月次財政収支
◆決算発表:デルタ航空(DAL)

<7月12日(金)>
◆5月鉱工業生産(確報値)
◆決算発表:ウエストホールディングス(1407)パソナグループ(2168)ブロッコリー(2706)クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)串カツ田中ホールディングス(3547)IGポート(3791)UUUM(3990)PR TIMES(3922)東宝(9602)
◆中6月貿易収支
◆欧5月鉱工業生産
◆米6月卸売物価指数

【来週の注目銘柄】
「スマレジ」「バルテス「オーエスジー」の3銘柄に注目!

 来週、注目しておきたい銘柄は、この3つです。

スマレジ(2019年7月5日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
情報・通信 マザ・4431 2950円 75.3倍 10.01倍
「クラウド型POSレジシステム」へシフトする流れが追い風に!
モバイルPOSと呼ばれるクラウド型POSレジシステムを手掛ける会社です。レジ業界において、クレジットカード決済や電子マネー決済などに対応するモバイルPOSレジのシェアが伸びています。また、消費増税による軽減税率対策にともない、従来のレジスターからの買い替えが進んでいます。QRコード決済が増える中、対応が遅れている中小企業向けの需要は大きいでしょう。株価は6月26日の安値を底値にリバウンドを続けており、上値抵抗だった25日移動平均線を突破。一時3000円を回復しています。
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バルテス(2019年7月5日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
情報・通信 マザ・4442 1486円 67.0倍 24.76倍
「5G」によるデバッグ需要の成長期待大きい
ソフトウェアの不具合の発見などのデバッグを中心としたソフトウェアの品質に関する総合的なサービスを提供しています。次世代のワイヤレスネットワークである「5G」では様々な機器がネットワークでつながるため、デバッグの需要が増大すると考えられます。バルテスは今年5月30日にIPOしたばかりの銘柄で、初値では公開価格の約2.8倍となる1820円をつけたあと、2250円まで上昇。しかし、その後は調整が続いており、6月24日には1294円まで値下がりしています。足元では緩やかなリバウンドを見せているので、ここからの上昇に期待したいところです。
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オーエスジー(2019年7月5日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
機械 東1・6136 2190円 14.0倍 1.70倍
7月9日に予定されている決算発表は要チェック!
総合切削工具メーカーです。穴の内側にねじ山をつくる工具である「タップ」は、オーエスジーの創業以来の製品であり、世界トップシェア(約30%)を誇っています。工具の材料となる丸棒、丸棒を工具に加工する生産設備、工具の耐久性を高めるコーティングなどを、すべて独自に開発・製造しています。国内はフル操業が続いているほか、米国では航空機産業向けや流通向けの業績が好調。中華圏は減速していますが、米中協議再開の動きもあり、回復が期待できます。株価は直近の戻り高値をクリアしているので、7月9日に予定している決算発表が注目されます。
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【※今週のピックアップ記事!】
「RPA」関連銘柄の中でも注目すべき7銘柄を紹介! “クラウド”と“サブスクリプション”で、急速に普及が進む「RPA」は、株価に影響する重要な投資テーマ!

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