モンタナ州の農場で国旗を掲げるアーリン・マッカイさん7月3日、米国のトランプ大統領が看板政策として選挙公約に掲げていたのは、メキシコとの国境に「壁」を築くという構想だった。写真は、モンタナ州の農場で国旗を掲げるアーリン・マッカイさん。6月28日撮影(2019年 ロイター/Tommy Martino)

[ワシントン 3日 ロイター] - 米国のトランプ大統領が看板政策として選挙公約に掲げていたのは、メキシコとの国境に「壁」を築くという構想だった。だがその夢は、相手国メキシコとの議論や、政府予算に影響力を持つ民主党議員からの反対を受け、泥沼にはまっている。

 だが、政治的に行き詰まる一方で、壁建設に自ら取り組もうとする動きもある。米国第一主義の起業家や資金調達者、さらには不当利得者たちだ。

 米国への移民流入に対するトランプ氏の怒りに乗じて、これまでに数十人の市民が非営利・営利組織を結成。壁建設そのものや、志を同じくする候補者を支援するための資金を調達するため、クラウドファンディング「ゴー・ファンド・ミー」でプロジェクトを立ち上げたり、政治団体を設立したりしている。それらに集まった資金は総額2500万ドル(約26億円)以上。その大半を集めた組織を率いる元空軍の退役軍人は、この種の資金調達キャンペーンを代表する「顔」となっている。

 資金を出しているのはどのような人たちだろうか。

 たとえば、モンタナ州で牧場を営むアーリン・マッカイさん(80)は1月、国境での壁建設資金として1000ドルを寄付した。数百万ドルを集めた資金調達キャンペーン「ウィー・ビルド・ザ・ウォール(私たちが壁を建てる)」に寄付したとばかり思っていたが、実際の送金先は似たような名前の別事業「ビルド・ザ・ウォール」だった。