楽天ペイを使った支払いが可能な東京のコーヒーショップ7月3日、現金決済が8割と、ドイツに次いで割合が高い日本でもキャッシュレス化が広がり始めた。写真は楽天ペイを使った支払いが可能な東京のコーヒーショップ。5月30日撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 3日 ロイター] - 今年のプロ野球開幕戦、球場に足を運んだ東北楽天ゴールデンイーグルスのファンは、それまで経験したことがないような「不便」な状況に出くわした。食べ物や飲み物を売るスタンドが、現金を受け付けなくなったのだ。

 親会社の楽天が、QRコードによる決済アプリ「楽天ペイ」などの利用促進を図ろうと、球場内のキャッシュレス化に踏み切ったのだ。このマーケティング戦略は、すぐに想定以上の効果を生み出した。

 球団の本拠地「楽天生命パーク宮城」(仙台市宮城野区)は、4、5月の飲料や物販の売り上げが前年同期比プラス20%に急増した。キャッシュレス化で観客の消費行動が変化したことがその一因だ。

 楽天ペイを運営する楽天ペイメントの諸伏勇人マーケティング編成部部長は、「1つの成功事例だと思っている」と胸を張り、「日本ではモバイル決済が始まったばかりで、(小売り側も)全員が直ちに導入する訳でははないだろう。だがこうした成功事例が増えていけば、(導入が)増えると思う」と期待する。