[ロンドン 11日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は11日、フェイスブック<FB.O>が導入を計画している暗号資産(仮想通貨)「リブラ」について、発行が認められる前に「磐石」であることを示す必要があると述べた。

カーニー総裁は資金洗浄(マネーロンダリング)対策やテロリストの資金調達を巡る統制、リブラの裏付け資産の管理や保管など、最初に取り組むべき問題は多いと指摘。「体系的な決済システムであるなら、常にそうあるべきだ。黎明期に問題があってはならないし、利用者がお金を失うことも避けなければならない」とし、「最初から磐石である必要がある。そうでなければ始まることはないだろう」と述べた。

リブラは、銀行預金や短期国債などの資産に裏付けされた「ステーブルコイン(安定型仮想通貨)」の一種とされる。カーニー総裁は「市場には50以上のステーブルコインがあるが、その多くが実際に『安定』していることを証明していない」と語った。

また国内および国境を超えた決済に時間やコストがかかるといった一連の問題についてリブラが解決策となり得ることを規制当局は認識しているとした。

フランス銀行(中央銀行)のビルロワドガロー総裁は、規制当局がリブラについて調査すればするほど、深刻な問題が噴出すると指摘。「このような決済手段が資金洗浄対策などあらゆる国際的な進歩を後退させるなら問題外だ」と述べた。

欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事はパリで来週開催される主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議でリブラに関する予備報告を行う予定。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこの日、リブラは深刻な懸念を引き起こしているとし、最高水準の規則の対象になるべきと語った。

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