来週の日経平均株価の予想レンジを発表!

来週(7/16~19)の日経平均株価の予想レンジは、
2万1550~2万1950円! マイクロソフトやIBM、
ネットフリックスなど、人気米国株の決算にも注目!

2019年7月12日公開(2019年10月4日更新)
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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今週の日経平均株価は値動きの少ない状態で、
2万1500円での底堅さが意識される

 今週(7/8~12)の日経平均株価も、相変わらず値動きの少ない相場展開が続きました。

 先週末に発表された米雇用統計が予想を上回ったことから、早期利下げ期待が後退して米国株が下落となる中、週明けの日本株市場も売りが先行しました。しかし、日経平均株価は、一時2万1500円を若干割り込む局面が見られたものの、その後は週を通じて2万1500円での底堅さが意識されました。また、ETFの決算にともなう分配金捻出のための売り需要の影響が警戒され、結局は狭いレンジでのこう着が続きました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 その他、ドイツ証券による日本株撤退報道、アジア株安がセンチメントを悪化させる局面が見られたほか、イラン情勢などの地政学リスクも警戒されました。米国ではパウエルFRB議長証言を受けて利下げ期待が再燃する中、NYダウは最高値を更新しましたが、日本株への影響が限られています。

来週の日経平均株価はリバウンドに期待!
7/21の参院選での与党勝利を意識した政策期待も高まる

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万1550円 ~ 2万1950円


 来週(7/16~19)の日経平均株価は、ややリバウンドを意識したいと考えます。

 東証1部の売買代金が連日で2兆円を下回る状況が続いており、大きなトレンドは出にくいでしょう。ただし、ETFの決算にともなう機械的な売りが一巡したことから、需給はやや軽くなると考えられます。

 また、米国では、主力の金融株やIBM(IBM)ネットフリックス(NFLX)マイクロソフト(MSFT)など決算発表が本格化してきます。米国株の決算を見極めたいとの模様眺めムードが強まりやすい面はありますが、パウエルFRB議長証言によって今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは確実視されており、FOMCでの波乱警戒も後退しています。FOMC通過までは、下を売り込む流れにはなりづらいでしょう

 また、米国株の決算についても、非鉄大手のアルコア(AA)の決算は警戒されるでしょうが、クラウドで成長が続くマイクロソフトや、FANNG銘柄の一角であるネットフリックスの決算は注目です。そのため、クラウド関連の中小型株へ買いが波及することが期待されます

 来週末の7月21日は、参議院選挙の投開票が行われます。今ひとつ盛り上がりに欠けているところもありますが、与党勝利を意識した政策期待が次第に高まってくることが考えられますので、政策に絡んだ物色も見られそうです
【※参議院選挙の関連銘柄についてはこちら!】
⇒参議院選挙における自民党の「公約」の関連銘柄は? 「防災・減災、国土強靱化」分野の銘柄なら、政策の後押しに加え、海外情勢の影響を受けにくいのが魅力

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
SAMURAI&J PARTNERSが+74.14%で値上がり率トップ!

 ここからは、今週、値動きの目立った個別銘柄をみていきましょう。

 今週の値上がりランキング1位は、SAMURAI&J PARTNERS(4764)。7月5日に日本国内の大手アミューズメント企業と資金調達支援を目的にアドバイザリー契約を締結したと発表したことが材料視され、週明け8日以降はストップ高を交えての上昇となりました。

 2位のフェニックスバイオ(6190)は、ヒト肝細胞キメラマウスであるPXBマウスを利用した医薬品開発の受託試験サービスを提供していますが、バイオ医薬分野でPXBマウスの需要が拡大するとの思惑から、個人投資家主体の資金が集中しました。

 3位のユニゾホールディングス(3258)は、H.I.S(9603)が同社株式をTOBにより上限45%(現在4.79%保有)まで買い増しすることを発表したことにより、TOB価格(3100円)水準まで急伸しました。

 一方、値下がり率1位となったのは富士興産(5009)。人気投資家のトンピンこと山田亨氏による保有割合が5%を超えたことを手掛かりに、週明けに急騰しましたが、その後、一気に資金が逃げる格好で値を崩しました。

 ワースト2位のJIG-SAW(3914)は、自律走行するロードローラーの業界標準機を酒井重工業(6358)と共同で開発するとの発表し、6月に入って強い上昇基調が続いていましたが、7月8日の高値7440円をピークに調整が始まっています。

 3位のスタジオアタオ(3550)は、2020年2月期第1四半期決算を発表したところ、営業利益が前年同期比5.1%減となる3.3億円の減益だったことが嫌気されました。年初来高値を更新していたこともあり、発表後はストップ安を交えての下落となりました。

■今週の値上がり率トップ5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 +74.14 SAMURAI&J PARTNERS(JQ・4764)
2 +57.21 フェニックスバイオ(マザ・6190)
3 +57.09 ユニゾホールディングス(東1・3258)
4 +38.10 日本テクノ・ラボ(札ア・3849)
5 +30.81 ヤシマキザイ(東2・7677)
■今週の値下がりワースト5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 −33.44 富士興産(東1・5009)
2 −30.77 JIG-SAW(マザ・3914)
3 −24.54 スタジオアタオ(マザ・3550)
4 −23.77 五洋インテックス(JQ・7519)
5 −23.14 ダイジェット工業(東1・6138)
■今週の出来高トップ5
順位 出来高(株) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 357,460,200 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
2 340,384,800 音通(東2・7647)
3 274,627,100 日本通信(東1・9424)
4 186,658,800 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
5 165,660,500 ジャパンディスプレイ(東1・6740)

【来週の主要イベント】
中国の小売売上高や米国のベージュブック、
米国金融株の決算などに注目!

<7月15日(月)>
中6月小売売上高
◆中6月鉱工業生産
◆中4-6月期四半期国内総生産(GDP)
◆米7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
◆決算発表:シティグループ(C)チャールズ・シュワブ(SCHW)パックウェスト・バンコープ(PACW)

<7月16日(火)>
◆決算発表:ファーマライズホールディングス(2796)TOKYO BASE(3415)ウォンテッドリー(3991)
◆英6月失業率
◆欧5月貿易収支
◆米6月小売売上高
◆米6月鉱工業生産/設備稼働率
◆米7月NAHB住宅市場指数
◆決算発表:ゴールドマン・サックス・グループ(GS)JPモルガン・チェース(JPM)ウェルズ・ファーゴ(WFC)

<7月17日(水)>
◆英6月消費者物価指数(CPI)
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米6月住宅着工件数
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
◆決算発表:アルコア(AA)バンク・オブ・アメリカ(BAC)イーベイ(EBAY)IBM(IBM)ネットフリックス(NFLX)USバンコープ(USB)

<7月18日(木)>
◆6月貿易統計
◆決算発表:DNAチップ研究所(2397)
◆英6月小売売上高
◆米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
◆米6月景気先行指標総合指数
◆決算発表:モルガン・スタンレー(MS)マイクロソフト(MSFT)

<7月19日(金)>
◆6月全国消費者物価指数(CPI)
◆5月全産業活動指数
◆決算発表:モバイルファクトリー(3912)モーニングスター(4765)日本鋳造(5609)エンプラス(6961)Genky DrugStores(9267)
◆欧5月経常収支
◆米7月ミシガン大学消費者態度指数
◆決算発表:アメリカン・エキスプレス(AXP)ブラックロック(BLK)ステート・ストリート(STT)

【来週の注目銘柄】
「アセンティック」「ウォンテッドリー」「インフォネット」
の3銘柄に注目!

 来週、注目しておきたい銘柄は、この3つです。

アセンテック(2019年7月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
卸売業 マザ・3565 2059円 48.7倍 9.32倍
仮想デスクトップビジネスが順調
仮想デスクトップならびにインフラソリューションに関わる製品・サービスを提供しています。仮想デスクトップは、「情報セキュリティ問題」、「事業継続問題」、「働き方改革」の問題を解決できるテクノロジーのひとつです。第1四半期決算は増収増益。仮想デスクトップビジネスが順調なほか、サブスクリプション型に移行した自社製品などの継続収入ビジネスが進んでいます。株価は順調なリバウンドが継続しており、心理的な抵抗線である2100円処に接近。この抵抗線を突破してくると、2017年9月以来の高値水準が意識されそうです。
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ウォンテッドリー(2019年7月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
情報・通信 マザ・3991 4520円 237.6倍 55.88倍
第3四半期決算への期待高まる
個人と企業をつなぐビジネス交流サイトを運営。主なプロダクトは、会社訪問サービスの「Wantedly Visit」、名刺管理などつながり管理アプリ「Wantedly People」、生産的なコミュニケーションツールとなる「Wantedly Chat」を展開しています。第2四半期時点で登録企業ユーザ数は3万1308社、登録個人ユーザ数は178万1821人となっています。第2四半期の営業損益は黒字に転換しており、通期計画に対する進捗率は57%でした。株価はリバウンド基調が継続しており、上値抵抗だった75日移動平均線を突破しています。なお、7月16日に第3四半期決算発表が予定されているので、内容次第では一段のリバウンドが期待できます。
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インフォネット(2019年7月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
情報・通信 マザ・4444 2485円 36.0倍 11.62倍
直近5期CAGR(年平均成長率)は17.23%
WEBサイト構築やCMS(コンテンツマネジメントシステム)サイト構築などをクラウドサービスにて提供しています。売上高は堅調に成長しており、直近5期CAGR(年平均成長率)は17.23%。2019年3月期は前期比11.2%の成長となっています。6月25日にマザーズ市場にIPO(新規上場)しており、初値は公開価格の約2.3倍となる3430円でした。その後は3835円まで上昇したものの、現在は調整が続いています。上場前の初値予想は2500~3500円であり、この下限レベルまで下げてきましたので、ここからは押し目を狙う動きも期待されます。
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