[ワシントン/ニューヨーク 17日 ロイター] - フェイスブック(FB)<FB.O>が計画する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」を巡り、17日に米下院金融サービス委員会で公聴会が開かれ、議員から批判的な意見が相次いだ。FBは世界の金融システムや消費者のデータを守れるという信頼性を証明していないという。

FBがリブラ導入方針を打ち出して以来、米国内外の政策担当者や金融監督当局者の間では、金融システムに混乱が生じかねないとの心配が広がっている。前日には上院銀行住宅都市委員会でも同様の公聴会が開催されたが、この日は一段と緊迫感が漂った。

下院金融サービス委のウォーターズ委員長(民主党)は公聴会の冒頭、「デジタル通貨とデジタルウォレットを創出するというFBの計画について、重大な懸念を抱いている。FBが計画を実現すれば、同社とそのパートナーはとてつもない経済的な力を行使し、さまざまな通貨や政府の安定を損なう恐れがある」と述べた。

民主党のアルマ・アダムズ議員は「あなた方(FB)は、データを収集しても共有はしないと約束したのだから、われわれがなるほどそうなんだと信じるとでも思っているのか」と同社への不信感をあらわにした。

同じ民主党のキャロライン・マロニー議員は、FBでブロックチェーン関連業務を統括するデービッド・マーカス氏に対して、リブラを導入するなら、まずは米金融規制当局の監督下で100万人規模の試験プログラムを必ず実行するよう迫った。

マーカス氏はこうした試験プログラムを確約しなかったものの、規制当局の懸念への対応が済むまではリブラを発行しないと表明し、議員側の不安払しょくに努めた。