当初ウォール街を包んだ楽観論は消え、企業は今、本格的なプロジェクト稼動にはなお何年も要するという現実に目覚めている。

 UBSの投資銀行部門で戦略的投資を統括するハイダー・ジャフリー氏は、プロジェクトが大きな影響力を持つに至るまでには3─7年かかるとの見通しを示した。

 調査・コンサルタント会社グリニッチ・アソシエーツの推計では、資本市場と銀行セクターは昨年、ブロックチェーン計画に17億ドルを投資した。2016年から70%増加している。

 調査会社IDCによると、22年までにはブロックチェーン投資が全産業で124億ドルに達する見通しだ。

 一部の大手企業も参入を急いでいる。IBMはブロックチェーン技術を複数の異なる分野で活用するため、約1500人の従業員を計画に従事させている。

 IBMとロンドン証券取引所によると、同技術を用いた両社の私募株発行システム開発計画は試験段階で止まっている。しかしIBMが多くの銀行と開発した貿易金融プラットフォームは商業化された。

 IBMを含め、業界幹部らはブロックチェーン技術の将来性については引き続き強気で、投資も継続している。

 スペインの銀行大手サンタンデールのデジタル投資銀行責任者、ジョン・フェラン氏は、ブロックチェーン計画は技術、需要、法令順守の3つに同時に取り組む必要があると指摘。「初期段階にブロックチェーンに関わったわれわれのような者は、3つの分野に同時に取り組むことの重要性を十分理解していなかったのかもしれない」と語った。

(Anna Irrera記者 John McCrank記者)

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