【WSJ3分解説】マイクロソフトとネットフリックス、4~6月期決算で明暗Photo:Peter Summers/gettyimages

米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の注目記事の要点を短時間でまとめ読みできてしまう「WSJ3分解説」。今回は、4~6月期決算で明暗が分かれたマイクロソフトとネットフリックスの例を振り返りながら、これから訪れる米大型ハイテク銘柄の決算ラッシュを迎える準備をしましょう。(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)

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続々と決算発表を迎える

 米国の株式市場が歴史的な高値水準をキープしています。

 ダウ工業株30種平均の過去最高値は7月15日に記録した2万7359ドルですが、7月22日の終値は2万7171ドル。2万7000ドルの大台に乗せ続けています。

 その背景には、二つの思惑があります。

 一つは、利下げに対する市場期待の高まりです。7月30~31日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)において、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを決めるのではないかという観測が高まっています。

 もう一つは、これから米国の大型ハイテク銘柄の決算が続々と発表される予定で、その業績が上振れることに対する期待も高まっているのです。

 米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」によると、「米主要株価指数の記録的上昇」は「ハイテク最大手4社がけん引」しています。マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックの4社です。

●「ウォール・ストリート・ジャーナル」より
>>米株の記録的上昇、ハイテク4社がけん引

「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによると、マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックは18日時点でS&P500種株価指数の年初来トータルリターンの19%を担っている」(WSJ)といいます。

 この1週間は、こうしたハイテク界の巨人たちの決算発表ラッシュです。7月24日にフェイスブック、翌25日にはアマゾンとアルファベット(米グーグルの親会社)、さらに30日にはアップルの4~6月期決算発表が控えているのです。

 彼らの業績が市場の期待を上回れば、株価の最高値をさらに更新するかもしれません。

 ただ、世界でも名だたるハイテク界の巨人たちといえども、高まる市場の期待を上回ることは簡単なことではありません。実は、すでに決算を発表した大型ハイテク銘柄の中でも、決算後の株価の推移は明暗がはっきりと分かれているのです。