コロラド州ボルダーで取材に応じるジャック・バーンズ氏7月15日、米国が約50年ぶりの月面有人着陸を目指すなか、米航空宇宙局(NASA)の資金援助を受けるコロラド州の研究所が、月面に望遠鏡を設置し、宇宙飛行士らが遠隔操作することで銀河系のはるかかなたを観察する計画を立てている。写真はコロラド州ボルダーで取材に応じるジャック・バーンズ氏。6月24日撮影(2019年 ロイター/Michael Ciaglo)

[ボルダー(米コロラド州) 15日 ロイター] - 米国が約50年ぶりの月面有人着陸を目指すなか、米航空宇宙局(NASA)の資金援助を受けるコロラド州の研究所が、月面に望遠鏡を設置し、宇宙飛行士らが遠隔操作することで銀河系のはるかかなたを観察する計画を立てている。

 月の裏側での電波望遠鏡の設置は、NASAや民間企業、その他の国家が進める多数のプロジェクトのひとつ。今後10年で、月を巡る景色はがらりと変わるだろう。

 電波望遠鏡プロジェクトに取り組んでいるコロラド大学の探査・宇宙科学ネットワーク代表を務めるジャック・バーンズ氏は、「2世代前のアポロ計画とは全く違う」と語る。

 同大学ボルダー校の研究室でインタビューに応じたバーンズ氏は、「機械と人間が一緒に作業を行うという点が非常に重要だ」と語った。

 今後10年間のどこかのタイミングで、バーンズ氏のチームは月着陸船に探査機を載せ、打ち上げるという。探査機は、地球より高い山もある月面の岩だらけの地表を進み、ほとんど人間の補助なしに複数の電波望遠鏡を設置する。

 宇宙飛行士らは、NASAが主導する国際宇宙探査コンソーシアムが建設を進めている月の周回軌道上の有人拠点「ゲートウェイ」から、探査機についた1本のロボットアームを操作する。「ゲートウェイ」は、月面へのアクセス性に優れるほか、深宇宙空間へのミッションで燃料補給ステーションとしても機能する予定だ。