「ブロックチェーン」は
万能の道具などではない

――裁判で闘っている間に、仮想通貨を取り巻く環境もずいぶん変化しました。例えば、取引の記録方法であるブロックチェーン(分散型台帳)技術に非常に注目が集まっています。

カルプレス氏の新刊「仮想通貨3.0」(講談社)

 仮想通貨やブロックチェーン技術を使えば、もっといろんな新しいことができます。しかし一方で、ブロックチェーンがあまりに斬新だからか、技術者の間で「ブロックチェーン万能主義」がまん延しているのには驚きました。

 どんな技術でも得意・不得意があるのは当たり前です。なのに、私からすると「ブロックチェーンを使うと、逆に難しくなる」ようなケースにも、ブロックチェーンを使いたがる風潮があります。フランスには、「ハンマーを手にすると、なんでもクギに見える」ということわざがあります。それと一緒で、ブロックチェーンという新しい技術を手にすると、本当にそれが正しい手段なのかを考える前に、何でも解決してみたいのでしょう。

 私は、ブロックチェーンに限定せず、さまざまな技術を駆使して、世の中をより便利にすることに活用する仕事がしたいと思っています。