FRB本部米連邦準備理事会(FRB)は30─31日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド金利の誘導目標を2.00─2.25%に25ベーシスポイント引き下げることを決定した。写真はワシントンのFRB本部。昨年8月撮影(2019年 ロイター/Chris Wattie)

[ワシントン 31日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は30─31日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に25ベーシスポイント(bp)引き下げることを決定した。利下げは2008年以来初めて。FRBは世界経済を巡る懸念のほか、国内インフレの低迷を理由として挙げたが、利下げサイクルの開始は示唆しなかった。

 パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、利下げの背景には軟調な世界経済や通商戦争のほか、低過ぎるインフレ率を押し上げる意図があったと説明。ただ今回の決定は利下げサイクルの開始であるとはみていないと言明した。

 利下げは8対2で決定。ジョージ・カンザスシティー地区連銀総裁とローゼングレン・ボストン地区連銀総裁が景気拡大が継続し、失業率が50年ぶりの低水準にある中での利下げに疑問を呈し、金利据え置きを主張した。

 利下げと同時に、バランスシートの縮小を8月1日付で終了することも決定。従来の計画から2ヵ月前倒しした。

 FRBはFOMC声明で、「経済見通しに対する世界動向の影響や弱いインフレ圧力を考慮し」利下げを決定したと表明。「FF金利の目標誘導レンジの将来的な道筋を熟考するに当たり、経済の見通しについて今後もたらされる情報の意味合いを引き続き注意深く監視し、力強い労働市場と対称的な目標である2%に近いインフレ率とともに、景気拡大を維持するために適切に行動する」とした。