日銀本店8月5日、円債市場が長期金利マイナス0.2%の床(フロア)を試そうとしている。グローバルなリスク回避を背景にした世界的な金利低下圧力が要因だが、日銀が事実上の許容幅を越えて容認するかが焦点だ。写真は都内の日銀本店。2017年4月27日撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 5日 ロイター] - 円債市場が長期金利マイナス0.2%の床(フロア)を試そうとしている。グローバルなリスク回避を背景にした世界的な金利低下圧力が要因だが、日銀が事実上の許容幅を越えて容認するかが焦点だ。円債の金利低下は、円高抑制には効果的だが、日本株にとっては必ずしもプラス材料ではない。日銀にとって難しい判断となりそうだ。

世界的な金利低下の「波」

 日本の10年最長期国債利回り(長期金利)は5日、マイナス0.200%まで低下。2016年9月に決定されたイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作付き量的・質的金融緩和)導入後の最低水準を更新した。

 日銀は現行のYCC政策において、長期金利をゼロ%中心に上下0.2%程度の範囲内に誘導しており、マイナス0.2%が事実上の下限となっている。

 しかし、米中貿易摩擦などへの懸念から、世界では金利低下が加速。ドイツでは、30年債利回りが2日、史上初のマイナスを記録し、すべての年限で一時マイナス圏に突入した。米10年債金利も16年11月以来となる1.7%台まで低下している。

 世界的な金利低下の流れに逆らわず、日銀はマイナス0.2%の「フロア」突破も認めるのか──。6月はマイナス0.195%で止まり、マーケットが日銀に配慮した形となったが、今回は当時を上回るリスク回避と金利低下圧力だ。