ネットフリックスが世界的な成功を収めていることに、もはや疑いの余地はないだろう。ただ、アマゾン、アップル、ディズニーなどのライバルの台頭は顕著である。また、同社の会員数は伸び悩み始めてもいる。こうした状況を打破するために、「マルチサイド・プラットフォーム」で有名なアンドレイ・ハジウ氏は、ネットフリックスがプラットフォーマーになることを提案する。


 ネットフリックスがマルチサイド・プラットフォームになることで得るものは大きい。

 ネットフリックスは現在、コンテンツの購入や制作を業務とし、同社が全面的に統制する価格と条件(月額制のサブスクリプションモデル)で、コンテンツへのアクセスを消費者に提供している。これは、ユーチューブのようなプラットフォームとは異なるモデルだ。ユーチューブでは、無数のコンテンツプロバイダーが、一定のコンテンツガイドラインのほかには、ほとんどユーチューブの干渉を受けることなく、それぞれが統制する価格で直接、ユーザーに販売している。