別格感漂う文教地区「浦和」
大宮では市立中高一貫校も

週刊ダイヤモンド別冊 「いま不動産を買う5つの理由」発

 埼玉県の市の数は全国一多く、40市もある。その中で、文教地区として思い浮かぶのはさいたま市を置いて他にない。

常盤小に次ぐ人気校「岸町小」(さいたま市浦和区)。学区の岸中と白幡中から県立トップ校を目指すこちらも黄金コース

 さいたま市、とりわけ浦和地区では、公立小中校であっても、進学志向は極めて強く、人気校が多い。常盤小→常盤中、そこから浦和高か浦和第一女子高というのが黄金コースとなっている。その先にあるのは、東京大を筆頭とした国立難関大学である。それに次ぐのが、岸町小→岸中・白幡中のコースだろう。

 浦和高を除くこれら人気校は、国道17号が真ん中を貫くJR京浜東北線「北浦和」「浦和」「南浦和」、JR埼京線「中浦和」「武蔵浦和」に囲まれたエリアに収まっている。ここには高級住宅地で知られるアドレス「別所」も含まれ、別格感が漂う。

新住民が増えているさいたま市中央区の「さいたま新都心」「北与野」駅周辺で人気上昇中の上落合小

 近隣では、官公庁の移転もあって、再開発が進んだ中央区の上落合小の人気が高まっているという。

 JR埼京線沿いの戸田市は、税収が好調で全国屈指の財政力を誇るが、人気の小学校をあまり耳にしない。荒川対岸の、地価上昇が著しい「赤羽」(東京・北区)に人気校が増えているのとは対照的だ。

 隣の川口市は人口60万人を超えた中核市だが、ここも精彩を欠いている。中国人住民の増加が著しく、その対応に追われていることも影響しているのだろうか。

 沿線としては人気上昇中の東武東上線も、例えば志木市には慶應義塾、隣の新座市には立教の付属校があるのだが、文教地区として名を馳せるほどでもない。

 新しい動きとしては、市立の中高一貫校の新設が挙げられる。さいたま市は大宮国際中等教育学校を19年に開校した。英語も加えた5教科入試が話題だった。

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2019年9月22日号
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