大阪で握手するトランプ米大統領と習近平・国家主席8月16日、中国は現在、米国との貿易戦争激化によって景気が一段と減速し、香港でも抗議デモが拡大するなど、外部から見ると共産党政府が過去数十年間で最悪の逆風に見舞われているかのようだ。写真は6月、大阪で握手するトランプ米大統領(左)と習近平・国家主席(2019年 ロイター/Kevin Lamarque)

[北京 16日 ロイター] - 中国は現在、米国との貿易戦争激化によって景気が一段と減速し、香港でも抗議デモが拡大するなど、外部から見ると共産党政府が過去数十年間で最悪の逆風に見舞われているかのようだ。

 しかし国内では、10月の建国70周年を前に、習近平国家主席が政治的に窮地に立たされている様子はみられない。

 トランプ米大統領の気まぐれな通商政策と、香港の混乱について中国政府が唱える米国黒幕論が、習氏にとって格好の援軍となっている。

 昨年のこの時期には、政府幹部らが非公式で開く「北戴河会議」に合わせ、政府の経済政策や対米貿易摩擦への対処法に異例の批判が巻き起こった。しかし今年の会議では目立った造反の声が聞かれない。会議は今週閉幕するとみられる。

 ある政府顧問は「今の中国では、中国がどう出ようと米国は中国を封じ込めようとしてくる、との見方が大勢を占めつつある」と話す。

 この顧問によると、トランプ氏が今月、3000億ドル相当の中国製品に10%の関税を課すと表明したことについて、中国当局者の多くはトランプ氏が真剣に交渉妥結を望んでいない証拠だと受け止めた。また米政権は今月、中国を為替操作国に認定した。

「多くの人々は、トランプ氏と交渉する意味はないと感じるだろう」