スタートアップのインターン経験者が共同創業者

 Graciaの設立は2017年6月。斎藤氏と代表取締役COOの中内怜氏、取締役/CTOの林拓海氏のいずれも東大生が学生のうちに立ち上げたスタートアップだ。斎藤氏と中内氏はもともと東京大学経済学部での同級生。大学1年生の夏に他の友人とも組んで家庭教師斡旋事業を立ち上げるもうまくいかず、4ヵ月でサービスを終了。その後ビジネス経験を積もうと考えつつ、Twitterで情報発信をしていた時に「インターンをしないか」と連絡があったのが、同じく東大発スタートアップのCandleだった。

 2016年初からCandleでインターンとしてキュレーションメディアに関わった斎藤氏と中内氏。Candleは2016年10月にクルーズが買収し、その後キュレーションメディアの品質が問われた、いわゆる“WELQ騒動”の余波を受けて2人が関わっていたメディアも閉鎖に至り、それぞれ時期を別にしてCandleを離れることになった。その後、2人は共同創業を決意。同じく東大出身の林氏も合流してGraciaを立ち上げた。

「中内とはもともと大学時代のクラスメート。インターンも『一緒に起業しよう』という感じではなく『一緒にビジネスのための修行をしよう』くらいの感覚でした。辞めるときも別々です。(インターンを離れて)から、金さん(Candle創業者の金靖征氏)に『Candleで新規事業をやらないか』と2人がそれぞれ声をかけて頂きました。ですが『やる限りは、起業する限りは突き抜けたい』という思いからそれを断り、2人で起業するに至りました」(斎藤氏)

ギフトに特化した商品の並ぶ「TANP」ギフトに特化した商品の並ぶ「TANP」(サイトのスクリーンショット)

父の日のギフト選びから生まれた「TANP」

 最近では「BASE」や「STORES.jp」といった個人や中小企業が利用できるECサイト制作サービスも人気だが、ギフトに特化し、複数の卸業者と取引して成長を続けるEC事業者は多くない。TANPを企画したきっかけは、斎藤氏の実体験だ。

「父親の誕生日プレゼントを買おうとしたとき、最適なECサイトがなかったんです。インターンで経験したメディア事業や、ゲーム事業もこの時期では厳しいと考えていました。だったらECが面白そうと考えていたんです。ただ、今からアパレルをやってZOZOに勝つのは難しいですよね。それに食品は卸の関係もあって厳しそうでした。ではギフトはどうかと考えると、意外と空いているな、まだビッグプレーヤーがいないなと考えたんです」(斎藤氏)