マツダ3ファストバックXD・Lパッケージマツダ3ファストバックXD・Lパッケージ(FF) 価格:6SAT 291万9000円 新型は究極の“人車一体感”を追求した新車両構造技術スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー導入第1弾 ファストバックの造形テーマは「色気のある塊」 Photo by Akihiko Kokubo

いい雰囲気で登場した。すべてが新しいマツダ3はファストバックとセダンの2シリーズ構成。日本の伝統美“引き算の美学”を導入した造形と、新車両構造技術“スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー”が話題だ。速報はファーストインプレッションとライバル車の研究、スカイアクティブX仕様の欧州試乗レポートである。

ファストバック XD・Lパッケージ
高い静粛性。走りは軽快

 スラリと伸びる低いノーズに、ボリューム感豊かなリアセクション――マツダ3ファストバックは、パワーパックを縦置きとしたFRレイアウトのような、スリークかつ大胆なプロポーションにまず目を奪われる。

 名称は、「ブランド力をより高めるため」という理由からこれまで親しまれてきたアクセラから変更。世界統一のマツダ3になった。

 従来のアクセラ同様、ボディはハッチバックとセダンの2タイプを設定。ハッチバックには“ファストバック”のサブネームが与えられる。新型は、5ドアボディではあるものの、まるでクーペのようなスペシャル感を感じる。スタイリングを見ていて、絶妙なネーミングだと感心した。“引き算の美学”と称してキャラクターラインを極力なくし、張りのあるパネルで構成したボディは、筋肉質な造形が美しい。そしてパネル間の“チリ”が小さい点と、緻密な造形のライト類が上質感を引き上げている。