ボルネオ・オランウータン生存財団が運営するリハビリテーション施設で暮らす9月4日、インドネシア政府が決めたボルネオへの首都移転は、現地で静かに生きる住民や希少動物たちに大きな影響を与える。写真は15歳になるオランウータン。ボルネオ・オランウータン生存財団が運営するリハビリテーション施設で暮らす。8月19日、東カリマンタンで撮影(2019年 ロイター/Willy Kurniawan)

[センボジャ(インドネシア) 4日 ロイター] - 目がくらむほどの太陽が容赦なく照りつける日中、イパーさんが暮らす木造住宅脇の道を、オートバイが砂埃を巻き上げて通りすぎていく。夜は石炭や椰子の実を積んだトラックが、闇を貫くライトの光束とともにときおり通過していく。

 このインドネシアの片隅に位置するセンボジャは、ボルネオ島の森林に接した片田舎から、グローバル都市に生まれ変わろうとしている。2億6000万人という世界第4位の人口を抱えるインドネシアの新たな首都になるからだ。

 シングルマザーのイパーさん(18)は、アイスティーと即席麺を売る自分の屋台で、この先どのような変化が起きるか気をもんでいる。

9月4日、18歳になるシングルマザーのイパーさん(右)は、アイスティーと即席麺を売る自分の屋台で、この先どのような変化が起きるか気をもんでいる。左の女性は祖母。8月29日、東カリマンタンで撮影(2019年 ロイター/Willy KurniawanIpah)