ドリアンの被害を受けたマーシュハーバー9月6日、ロイターの依頼でハリケーン「ドリアン」の写真を撮るためマーシュハーバーに向かった私は、飛行機に乗る前、バハマで消防救急士として働く従兄弟に連絡した。写真は被害を受けたマーシュハーバー。2日撮影(2019年 ロイター/Dante Carrer)

[マーシュハーバー(バハマ) 6日 ロイター] - ロイターの依頼でハリケーン「ドリアン」の写真を撮るためマーシュハーバーに向かった私は、飛行機に乗る前、バハマで消防救急士として働く従兄弟に連絡した。彼は電話を切る直前、謎めいたアドバイスをくれた。「ロープを持ってくるのを忘れないように」。

 振り返ってみれば、そのロープが私の命を救ってくれたのかもしれない。

 私はバハマの首都、ナッソーの出身だ。フリーランスのフォトグラファーとして約3年間、ロイターのために写真を撮っている。ほとんどはハリケーンの写真だ。

 最近まで私が目にした最悪のハリケーンは、2016年、ハイチで500人の命を奪った「マシュー」だった。停電は3週間も続いた。ハリケーンの「目」がニュープロビデンス島を通過、ナッソー南部は一部地域が壊滅した。

桁違いの猛威

 だが、今回のドリアンの猛威は桁違いだった。

 8月30日遅く、私は小さな双発機で、グレートアバコ島マーシュハーバー空港に降り立った。昔から観光客に人気のある町で、富裕層が別荘を構えるにも適しているし、釣りを好む人にとっては非常に魅力的なマリーナもある。