POLの加茂倫明社長 Photo by Karin Hanawa

研究者の課題をテクノロジーで解決するスタートアップ・POLが勢いを増している。創業から丸3年、直近には総額10億円の資金調達も実施した。彼らが事業領域として掲げるのは、研究領域をテクノロジーで解決する「ラボテック」。特に、理系学生と企業のマッチングが主力事業だ。採用マッチングサービスは数あれど、POLは他社と一味違うアプローチが評価されている。その理由を聞いた。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

 AI、機械工学、船舶、燃料可視化——理系学生専用のスカウト型就活サービス「LabBase」の検索画面には、学生たちが取り組む研究分野や専門領域をこと細かに分類したタグ(キーワード)が並ぶ。

「理系学生が欲しい」という企業は数多くあるが、学生が大学で研究している分野は幅広い。そこでLabBaseでは、企業が求める専門性を持つ学生を、キーワードによってピンポイントに検索し、直接スカウトできる機能を提供しているのだ。

 学生にとっての負担も少ない。LabBaseに登録する際は、自分の研究内容をプロフィールとして打ち込むだけでいい。LabBaseが独自のデータベースと照らし合わせ、自動的に研究分野のキーワードを付与してくれる。学生がスカウトを受け入れれば、企業は直接学生とやり取りをして、少人数座談会やインターンなどの選考フローに持ち込める。

 LabBaseを提供するのは、東大発スタートアップのPOL。代表を務めるのは、現役の理系東大生でもある加茂倫明社長だ。

「これまでは理系学生を喉から手が出るほど欲している企業があっても、教授や研究室からの推薦しか採用ルートがありませんでした。私たちのサービスでは、登録している理系学生の専門領域を詳細にマッピングしており、欲しい人材に直接アプローチできます」(加茂社長)