20年後は4倍、高齢者世帯の生活保護は「普通のこと」になるPhoto:PIXTA

 世帯主が非正規雇用である世帯の比率は、1980年代後半までは2~3%だったが、現在では9~14%程度に上昇している。

 これらの世帯は、世帯主が高齢化したとき、生活保護の対象となる可能性が高い。

 現在の高齢者世帯の保護率は3%程度だが、2040年頃には10%を超えるだろう。高齢者世帯の生活保護は「普通のこと」になるのだ。

 これに対応するには、消費税の税率を13%に引き上げる必要がある。

世帯主の約1割が非正規
高齢化すればどうなるか

 非正規雇用が増えていることはよく知られている。

 では、世帯主が非正規である世帯はどの程度あるか?

 これを直接に示す統計はないが、労働力調査における男女別の統計で、おおまかな状況が分かる。