[ロンドン 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は17日、米フェイスブック<FB.O>が導入を目指す「リブラ」など複数の法定通貨を裏付けとしたデジタル通貨「ステーブルコイン」が規制の隙間を浮き彫りにしたとし、リブラが規制当局の厳しい対応に直面するとの見解を示した。

ビルロワドガロー総裁は「ステーブルコインはビットコインのような投機資産とはかなり異なる。ただ、規制当局は世界的なレベルで注視を続ける必要があり、われわれはそうするつもりだ」と述べた。

フェイスブックは決済サービス事業者の免許をスイスで申請するとしているが、「ステーブルコインの発行者が預金や投資、融資などの銀行サービスも提供したいなら、営業する全ての国で銀行免許を取る必要がある」とも指摘した。

また、これまで決済事業に新規参入した企業は事業規模でフェイスブックよりはるかに小さく、これらのフィンテック企業には銀行を「破壊する」ほどの力はないが、フェイスブックのような大手IT企業はその規模や顧客へのリーチを踏まえると金融システムを根底から再定義する可能性があると言及。「こうした新たな状況は規制当局や監視当局にとって大きな挑戦だ」と述べた。

このほか、現在は米中の企業が独占する国境を超えた小売決済サービスについて「欧州独自の戦略」が必要とし、「残された時間は多くない」と話した。