【ベイルート】トランプ米政権が原油禁輸措置でイラン経済への締め付けを強める中、イラン当局は米国による「最大限の圧力」に伴う代償を大きなものにしようと試みている。  先週末のサウジアラビア石油施設への攻撃は、まさにこれを具現する形となった。攻撃を受けて原油価格が急騰し、米国やその同盟国に対し、ペルシャ湾における対立が世界のエネルギー市場に突きつけるリスクを改めて思い知らせた。  イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は17日のテレビ演説で、「米国が言動を改め、核合意に復帰すれば、イランと交渉できる」と指摘。