株式レポート
7月12日 18時0分
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米国株が下げる理由〜高まる景気減速への懸念〜 - 村上尚己「エコノミックレポート」

・昨日(7月11日)の米国市場で、ダウ平均株価は5日続落となった。7月になって欧州債務問題に対する市場の懸念はやや和らいでいるが、米国を中心に世界的な景気減速懸念が高まり、株式等のリスク資産の売り材料になっている。経済動向に敏感な米国債が買われ10年国債金利は1.5%前後と極めて低い水準まで再び低下し、これに追随する格好で米国株が下落している(グラフ参照)。


・米国の主要経済指標の減速が止まらず、経済の停滞を反映して変動する米企業業績の悪化が、株式市場の悪材料になる可能性を7月39日レポートなどで紹介した。現在もこの見方に変わりはない。

7月9日レポートで、米国の労働市場の減速が続いていることを紹介したが、これと同様、米国の消費者心理・購買行動も停滞している。まずは、消費者心理を表す2つのサーベイは5月まで区々の動きだったが、足元では双方とも低下している(グラフ参照)。


・また比較的堅調だった個人消費にも、ブレーキがかかっているとみられる。まだ6月の個人消費全体を表す指標は発表されていないが、春先まで好調だった大手小売店売上高は5,6月と2ヶ月連続で不調だった。似たような動きは2010、11年夏場にもみられたが、個人消費も過去2年同様の停滞局面に入ったとみられる(グラフ参照)。


・当面、4―6月の米企業業績の下方修正に加えて、今後発表される米経済指標の停滞が、悪材料となるリスクに警戒したい。主な指標としては、来週月曜日(7月16日)には6月小売売上、7月月末の4―6月GDP成長率が挙げられる。4―6月GDP成長率は、2%成長と堅調だった前期(1―3月)から、大きく低下する可能性が高まっている。


(チーフ・エコノミスト 村上尚己)

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(マネックス証券)

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