これまでのバタフライボードはA4~A3というサイズだったが、新製品はつねにポケットに入れておき、アイデアを思いついたらすぐに書き込むという使い方を想定しているという。バタフライボード社の代表取締役・福島英彦は、「これまでバタフライボードを利用していたユーザーの多くは、自分にあったホワイトボードを探すうちにバタフライボードを見つけてくれた人が多い。手帳やメモ帳しか使わない人にも、バタフライボードの使い心地を知ってほしい」と話す。

 9月12日に開始したクラウドファンディングサイト「Makuake」でのプロジェクトにも支援が殺到。プロジェクト開始の翌日には400万円を超える支援が集まり、目標金額の30万円をすぐさま達成した。

“口下手エンジニア”が生んだコミュニケーションツール

 バタフライボードが注目を集めるもう1つの理由が、プロダクト開発の経緯だ。なんとこの製品は、それまで文房具開発に一切携わったことのない会社員だった福島氏の「副業」から誕生したのだ。福島氏の取り組みは、副業として始めた製品開発を本業に発展させたモデルケースとして「2019年版中小企業白書・小規模企業白書」でも紹介されている。

「私は口下手なので、口頭ではなかなか人に意見を伝えることができませんでした。そんな自分が、うまく人とコミュニケーションするためのツールだったんです」と福島氏。本業では外資系の音響メーカーでスピーカーを開発しているが、製品の仕様や狙いを口頭で上手く伝えるのが苦手だった。そんな彼の強力な支えになってくれたのが、ホワイトボードだったという。

「ノーツ・バイ・バタフライボード」を持つバタ「ノーツ・バイ・バタフライボード」を持つフライボード代表取締役の福島英彦氏「ノーツ・バイ・バタフライボード」を持つバタフライボード代表取締役の福島英彦氏 Photo by Naoki Noguchi

 福島氏はその魅力を、「口頭だけでなく、図示することでスムーズに意図を説明できるようになる。また、双方の意見がボードに書かれた文字として対象化されるので、感情的にならずに議論を進めることができるんです」と説明する。