生産から販売までを1人で担当

 みずほ総合研究所の調査(2018年)によれば、副業を行なっている就業者数は約270万人で、これは就業者数全体に占める割合は約4%だという。もちろんこの中には福島氏のような“闇副業”従事者の数は含まれていないが、リクルートキャリアの調査(2018年)では国内企業の71.2%が兼業・副業を禁止しており、これまでは副業を視野に入れてこなかったサラリーマンも多いはずだ。

 しかし、近年は副業に対する風向きが変わりつつある。昨今は定年まで面倒を見てくれる会社が減り、「人生100年時代」を安心して過ごすための収入源確保が必要だ。政府は2018年を「副業元年」と位置づけ、これまで副業の禁止を規定していた厚生労働省の「モデル就業規則」を、「勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」と改定し、副業を容認した。前述のみずほ総合研究所の調査では、収入補てんや新たなスキル・人脈獲得等の目的から副業を希望する就業者数は約2200万人だと推測されている。

 キャリアアップや転職ではなく、副業による収入増加という選択肢を検討している人も、すでに少なくないだろう。とはいえ、フルタイムで本業に従事すれば時間や体力のほとんどを使ってしまい、副業に割けるリソースは決して多くない。限られたリソースの中で副業を成長させるには、どうすればいいのか。

 まず福島氏が挙げた工夫が、「オートメーション化」だ。会社を立ち上げて2年経った現在でも、バタフライボードの社員は福島氏のみ。経理の一部は福島氏の妻が担当しているものの、商品の開発や修正はもちろん、外部サイトでの販売管理や発送まで全て独力でこなしている。

 クラウド会計サービスなどを使いこなし、事務作業を極力デジタル化。また、商品の販売にはAmazon.co.jpやアスクルなどを選んだ。一度ストアに商品を登録すれば、商品の発送などの作業をほとんどやってくれるからだ。