オンラインで職人と出会い、オフラインで交流を深める

 では、創業20年目のスタートアップ・ユニオンテックのウェブ事業であるサスティナのサービス内容を見ていこう。サスティナでは工事の施工主と職人をオンラインでマッチングするサービスだ。ただし同社は工務店や設計事務所の信頼情報を纏めるデータベースとしての機能にも注力しているという。

ユニオンテック代表取締役社長の韓英志氏(提供:ユニオンテック)ユニオンテック代表取締役社長の韓英志氏 写真提供:ユニオンテック

 すでに1万社以上の工務店や専門工事会社が登録しており、基本的なマッチング機能は無料で使用できる。有料プランに加入すればより詳細な企業情報を登録できるようになる。同社の2018年度におけるSUSTINAの売上は約1.3億円。2019年度の売上見込みは3億円以上になるという。

 現場を中心に実作業を展開してきた同社がウェブサービスを始めた理由について韓氏は「建設業界のIT化は非常に遅れており、工務店や職人が自社のホームページを持っていないことすらあります。また、ページを持っていても、保有している職人数や加入している保険といった大事な情報がきちんと掲載されていないことも多い。反社(反社会勢力)との関係性が問題になることも少なくない業界なので、業界関係者の情報を一覧できる場が必要だと考えたんです」と説明する。

 ここで改めて、当初の問いに戻ろう。ユニオンテックは、技術力も確かで震災現場に派遣できるくらいに信頼できる職人を、なぜ迅速に集めることができたのか。

 実は、ユニオンテックでは業界内でのつながりをより強固にするために、SUSTINAに登録しているユーザー同士でのオフラインイベントを定期的に開催している。そこで信頼できると判断した職人には、ユニオンテックの施工を依頼することもあるのだという。