今回の災害支援では、このメンバーの中から屋根上での仕事を得意とする職人に声をかけている。オンラインがきっかけで出会った職人ではあるが、顔なじみで腕前も確認済みのため、安心して支援を依頼できたわけだ。

「弊社としても実験的な試みでしたが、現時点ではこれまで築いてきたネットワークが実際に活かせることがわかり、手応えを感じています。今後も、サスティナの信頼情報を積極的に拡充していき、受発注の流れをよりスムーズにできれば」(韓氏)

職人ネットワーク、災害復旧に貢献できるか

 今回の支援では、もちろんユニオンテックにとって金銭的なメリットはない。それどころか、1000万円の赤字を出すことになる。その中で支援に乗り出したのは、自社が築いてきた職人のネットワークを活用して災害の現場への支援に貢献できないかと考えたからだ。また、今回のように災害現場で職人が活躍することで、職人に憧れる人が増えればいいと期待を寄せる。

「様々な業界を見ていると、かつては国が担っていた役割を民間企業がこなしているケースが増えています。官民の連携が課題となる災害支援ですが、意思決定スピードの速い民間企業だからこそできることはまだまだあるはず。実験段階ですが、そうしたケースの1つになればと思い、支援に踏み切りました。

 現場で支援されている職人の方々も、『俺の技術を役立ててやる』とみんなイキイキと活動されています。大義の下で活動する職人の姿を見て、建設業界に興味を持ってくれる人が1人でも増えたら嬉しいです」(韓氏)