不登校の我が子に声をかけるときに意識したい3つの「じ」とは写真はイメージです Photo:PIXTA

毎年、長期休暇である夏休みが終わったこの時期に「不登校」になる生徒が多いといいます。いま、日本全国には19万3674人の不登校児がおり、中学校ではほぼ1クラスに1名という高い割合であるため(平成29年度 文部科学省による調査結果)、決して他人事ではありません。子どもの気持ちがわからずに悩んだり、親が自身を責めてしまったり…家族で不登校の問題と向き合うにはどうしたらよいのでしょうか。そこで今回は、今まで1万8000組以上の不登校に悩む親子を支援してきた不登校解決コンサルタントの菜花俊氏の最新刊『不登校になって本当に大切にするべき親子の習慣』(青春出版社)から、不登校の子どもの心がほぐれる「声かけ」のヒントを紹介します。

「どうして学校に行けないの?」は子どもを閉ざす質問

「どうして学校に行けないの?」

 ひょっとするとあなたも、子どもにこんな質問していませんか?実は、学校に行けない子どもに対して「どうして学校に行けないの?」は最悪の質問です。なぜなら、この質問で子どもは、学校に行けない理由を次から次へと探し出し、自分や相手を責め、自信を失い、孤独と無力感でいっぱいになり、何もする気がなくなるからです。

 一方、子どもが希望を持ち、自分で考え答えを見つけ出し、行動できるようになる質問もあります。質問ひとつで、天国と地獄、正反対の結果になるのです。あなたが子どもに投げかける質問は、それだけ大きな影響力があるのです。