順調そうに見える組織であっても、有害な文化が蔓延していたらメンバーは疲弊し、その状態は長続きしないだろう。自分たちの文化が毒されていることに気づけていない人も、気づいているのに声を上げない人も、どちらにも責任がある。ウォルマートで女性初のエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めた筆者が、自身の経験に基づき、職場で健全な文化を築く方法を語る。


 ウォルマートでエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めていたとき、私は優秀なストラテジストを雇い、会員制スーパー、サムズ・クラブのマーケティング戦略を立案してもらった。彼女の功績は素晴らしかった。簡潔で適切なキャンペーンだった。

 私は彼女と親交を深め、彼女を採用したのは正解だと思っていた──チームのあるメンバーから打ち明けられるまでは。