新卒採用就職売り手市場を背景に、若手社員の「定着」が企業にとって大きな課題です Photo:PIXTA

大手も悩む内定辞退、若手の離職…
食い止める道はあるか

 今年8月に世間を騒がせた、就職情報サイト「リクナビ」の内定辞退率データ販売問題。その顧客リストに名を連ねた大企業の面々に驚いた人も少なくないだろう。もはや、内定辞退は「大手に人材を取られる中小企業」だけの問題ではない。さらに、“新卒3年3割”と言われるように、無事に入社したとしても定着せず、若手社員が早期に離職してしまう可能性もある。

 こうした問題の根本にある要因の1つが、企業と人材の“ミスマッチ”だ。学生や若手社員が望む仕事内容、働き方、待遇と、就職した企業の実態が異なっていれば、働き続けるのは難しい。

 しかし、短い就活期間の中で本当に合う会社・人材を見極めるのは、学生にとっても、企業にとっても容易なことではない。少しでもミスマッチを減らすために、企業はどうすればよいのだろうか。