給与を決める全社ミーティングの様子 写真提供:クラウドネイティブ

上司との面談や他者評価も一切なし。月に1度のミーティングで今月分の頑張りから自分の給与を自己申告し支払われる、珍しいモデル「雰囲気給与」。この一風変わった人事制度を創業時から取り入れているのが、スタートアップ企業がクラウドネイティブだ。一見、成立しなさそうな制度だが、実態をみると社員のパフォーマンスは上がっている。その裏には、人間の集団心理を突いた狙いがあった。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

 情報システム部門のコンサルティングを手掛けるクラウドネイティブの社員の給与は、テレビ会議を通して毎月(年12回)実施される全社員ミーティングで決まる。会議が始まる前に社員は欲しい給与をスプレッドシートに入力しておき、会議で1人ずつ申告額を確認していくのだ。

「面談も評価もありません。個々の自己申告だけで給与を決めています。60万円と言われれば60万円出しますし、3000万円と言われれば3000万円出します。現在12人の社員がいますが、うまく回っています」(クラウドネイティブ代表取締役の齊藤愼仁氏)

 スプレッドシートは全社員で共有しているため、どの社員がどれだけの給与をもらっているか、常にオープンになっている状態だ。