ロボコン少年、高専で学生起業

 私は1978年、大阪の生まれです。テレビでNHKの「ロボットコンテスト(アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト:高専ロボコン)」を観て「将来は高専に進学をして、ロボコンに参加したい」というのが、小さな頃の小さな夢でした。

 1993年には無事、(京都府の)舞鶴工業高等専門学校に入学しました。そこから5年生まで、計4回ロボットコンテストに参加しました。ただその時期は不景気で、高専を卒業してからものづくりに進む決断をするのは、なかなか難しい時期でした。

 ちょうどその頃、インターネットが普及し始めたんです。そこで自らサーバを立てて、みんなに使ってもらっていました。そのうちに、「みんなのコンテンツを配信する」ということがだんだん面白くなってきたんです。それで勢い余って、1996年、学生のまま「さくらインターネット」を創業しました。もともと自分でサーバを運営していたんですが、学校の回線でサーバ運営をするのはなかなか厳しくなっていました。そんな背景があって、お客様からお金をいただいてのサーバ運営を始めました。

 ちょうどマイクロソフトが「Windows 95」を販売してすぐのタイミング。日本で急激にインターネットの利用が広がっていました。1998年頃になると、にわかに学生起業ブームがやってきて、そのあとにはネットバブルが始まりました。マザーズ市場ができたことも相まって、「学生が起業してインターネットの専門性を武器に上場する」ということが周囲でもたくさんあったんです。私たちもそういう環境の中で創業し、上場を目指しました。

 1999年には法人化して「さくらインターネット株式会社」を立ち上げました。その後、2005年に東証マザーズ市場に上場し、2015年には東証一部にくら替えしました。今は41歳になり、一応「エンジニア社長」と名乗ってはいますが、実際のところ経営に携わることのほうが多くなっています。