この会社は、もともとサーバサービスが好きで、そしてインターネットが好きで創業した会社なわけです。けれども、上場して、売上が目的化してしまった。とにかく売上を上げなければならない、と。

 上場すると、経営者には大きなプレッシャーがかかります。そのプレッシャーには、大きく2つの種類があります。1つは、今よりも高い目標を掲げなければならないということ。そしてもう1つは、その高い目標を達成しないといけないということ。それらは会社を作った時には全くないものなんですが、上場すれば当然たくさんの株主からフィードバックをいただくことになります。そのプレッシャーに打ち勝つために、売り上げを上げることを目的化してしまいがちなのです。本来は自分たちのビジネス、そしてそのお客様の満足の結果としての売り上げなはずなのに。

本業と「ちょっと違う」事業で債務超過に

 当時を振り返れば、「データセンターやサーバだけをやっていては、上位のコンテンツレイヤーに行けない。そういった上位レイヤーのお客様が自分でデータセンター作り始めると、我々の商売が行き詰まってしまうのではないか」という焦りもありました。

 それが結果的に、債務超過に陥るまでになってしまいました。その引き金になったのがオンラインゲーム事業だと言われるのですが、実際のところ問題になったのは、たくさん買収した子会社たちだったんですね。それらの会社が相次いで赤字になって減損になって、オンラインゲームも減損になっていきました。