アイルランドは、北アイルランドとの境界に何らかの検問所や管理施設ができれば、1998年に英国と結んだベルファスト和平合意の精神が損なわれかねないとみなし、今後も厳しい管理をしないことが国益にかなうと主張している。

 一方英政府は、新提案が和平合意と整合的だと説明。「われわれの提案はベルファスト合意に沿った解決策を見出すという方針に軸足を置いている。この枠組みは北アイルランド統治の土台になり、北アイルランドの保護は何よりも優先される」と強調した。

 ◎アイルランド全島の同一規制ゾーン化

 英政府によると、今回の提案で北アイルランドを含めたアイルランド島全体が1つの規制ゾーンとなり、全ての工業品や農産品が対象になる。

「これによって北アイルランドの規制体系は確実にEUと同一化され、北アイルランドとアイルランド間の貿易に関する全ての検査がなくなる」という。

 ◎同意

 この規制ゾーン実現は関係者の同意が必須となる。北アイルランドの自治政府と議会には、EU離脱の移行期間中とその後4年ごとに、こうした枠組みを承認する機会が与えられる。

 ◎英国の関税同盟離脱

 2020年末の移行期間の終了とともに、北アイルランドはEUの関税同盟を脱して、完全に英国の関税圏に入る。

 英国は移行期間終了時にEUの関税同盟から離脱する。

 ジョンソン氏は「われわれは全面的に(関税同盟を)離れなければならない。通商政策のコントロールは、われわれの将来図にとって基本的な要素だ」と語った。