ITSCIはデジタル方式を近いうちにブルンジ、ルワンダ、ウガンダでも導入する計画であり、RCSもルワンダの鉱山2カ所でバーコードシステムを運用している。

 だが、双方とも貧弱なインフラと高コストのため、コンゴ全域で同じ方式を展開するのは難しいだろうと述べている。

 認証スキームの運営関係者は、資金的な制約の存在を指摘する。彼らの資金調達先は、もっぱら採鉱事業者、トレーダー、精錬企業を中心とする会員企業であり、最終的にコンゴ産の鉱物資源を利用する富裕国の多国籍企業ではないからだ。

「下流の企業や業界団体は、鉱山の労働条件改善につながる支援策に金を出したがらない」とRCSのモーブレー氏は言う。

 ジョンソンポーンスゲン氏は、サーキュラーのプロジェクトに要するコストについては明らかにしていないが、誰よりも責任ある調達を実証する必要があるサプライチェーン最下流の製造企業に、有利な価格設定になっていると述べている。

 ロイターは、コンゴ産鉱物資源を利用する大手企業に対し、さらに優秀で先進的かつ安全なトレーサビリティ・スキームのためにもっと資金を拠出する用意があるかを問い合わせたが、回答は得られなかった。

 また、2011年以降はITSCIが市場を支配しているため、新たな採掘スキームが、コンゴ東部や近隣諸国に進出するのは困難になっている。

(翻訳:エァクレレーン)

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