トルコのヘリコプター米軍が撤退し、トルコがシリア北部で「安全地帯」を設置する軍事作戦を行う見通しだ。シリア内戦の構図は大きく変わる。 写真はシリア北部の哨戒任務から戻ってきたトルコのヘリコプター。9月8日、トルコのアクチャカレ近くで撮影(2019年 ロイター/Murad Sezer)

[イスタンブール/ベイルート 7日 ロイター] - 米ホワイトハウスは6日、トルコがシリア北部で「安全地帯」を設置する軍事作戦を行う見通しであると表明した。トルコの狙いは、シリア国内でイスラム国(IS)勢力と戦ってきたクルド人勢力を排除し、トルコの勢力圏拡大を図ることだ。今回の侵攻で、シリア内戦の構図は大きく変わる。

 予想される今後の展開をまとめた。

 ◎トルコの主な目的

 トルコが、シリア北部で軍事作戦を展開する主な目的は2つある。1つ目は、トルコが安全保障上の脅威と見なすクルド人民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)について、トルコ国境から引き離すことだ。

 2つ目は、シリア側に「安全地帯」を創設し、トルコが対応している200万人のシリア難民をこの安全地帯に移住させることだ。

 シリア領内に安全地帯の共同創設を働き掛けてきたトルコは、米政府が消極的だと非難し、単独で軍事行動を行う可能性を繰り返し警告していた。