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締切の存在は、自分を奮い立たせる強力な原動力だ。一方、期限が設定されていない仕事は、その内容がどれほど重要であったとしても、数週間や数ヵ月、時には数年間放置されることもある。プレッシャーを与えられない仕事に自発的に取り組むには、どうすればよいのか。筆者は3つのコツを提示する。


 締切は、仕事に強大な力を及ぼす。何が最も重要かという目印になり、集中力を促して、仕事の完了へと導く。だからこそ締切のないプロジェクトは、予定表の中で何週間も何ヵ月も、時には何年も放置されてしまう。

 締切のない仕事が曖昧だったり、退屈だったり、面倒だったりするときに、そのようなことが起きやすい。そうした仕事は違和感や不快感を伴うため、当然ながら、できるだけ後回しになる。ただし、いつも意図的に避けるわけではない。明確な締切がある仕事のほうがプレッシャーも強いため、そこまで手が回らないだけだ。

 このような仕事に関して、周囲から厳しい批判を浴びることは、あまりないだろう。しかし、自分の中では、手つかずの仕事があると苛立ちを覚えやすい。重要だが緊急ではない案件は、いつ状況を聞かれるかわからない、そのときに報告できるものがなければどうしようという不安を伴う。

 では、ある仕事をやりたい──あるいは、やらなければならない──と思っているが、締切がないときに、モチベーションをどのように高めればいいか。私は時間管理のコーチとして、重い腰を上げようと思わせる3つの戦略を考えた。