英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)案を巡る双方の協議は、合意に向けた詰めの調整に入ったが、英政府が議会から承認を得られるかが疑問視されるなどハードルも残っている。  EUのミシェル・バルニエ首席交渉官は16日夜、北アイルランドをEUの関税同盟に残すかどうか以外については合意草案について英国と意見がまとまったと加盟国大使らに説明した。欧州の外交関係者らによれば、ボリス・ジョンソン英首相はその点がハードルとなり、最終的な承認を見送った。  英国とEUの協議は16日夜も続いた。