――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト  ***  ほんの数カ月前なら、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐる協定案合意のニュースは、サダム・フセインと握手している写真と同じくらい投資家に歓迎されただろう。ボリス・ジョンソン英首相とEUが合意した新協定案は、輸出業者が課される煩雑な手続きを増やす上、EUの規制や労働基準は緩和されず、しかも英議会の承認を得られない可能性がある。  しかし市場では、出発点がすべてだ。