【ブラジリア】ブラジル議会上院は22日、社会保障制度改革法案を圧倒的多数で可決した。改革は財政支出の大幅な削減を目的とし、ジャイル・ボルソナロ大統領の景気対策の柱でもある。同国の経済は官僚制度の非効率や保護貿易の影響もあり停滞している。  10年間の財政支出の削減額を最大2000億ドル(約21兆6960億円)とする同法案が可決されたことは、国内外の政治家や自党議員を含めた議会と対立してきたボルソナロ氏にとって政治的な勝利となる。  22日のブラジル株式市場は法案が通過するとの観測から上昇し、サンパウロ証券取引所の代表的株価指数であるボベスパ指数は過去最高値を更新した。