春雨はダイエットに効く!?写真はイメージです Photo:PIXTA

多くの人が体にいいと思って行っている健康習慣。最近ではメディアにあらゆる情報があふれ、中にはまったく意味がなかったり、逆に悪影響を及ぼしてしまうものも蔓延している。そこで今回は、4万部を突破したベストセラーの第2弾『日本人の9割がやっている かなり残念な健康習慣』(青春出版社)から、日常の中で気になったり、やってしまいがちな健康にまつわる習慣を紹介する。

ヘルシーなイメージの春雨がダイエットにならない理由

 ヘルシーな食品というイメージの強い春雨。体重が気になる人のなかには、日ごろから好んで食べている人もいるだろう。しかし、この機会に、ぜひ考えを改めることをおすすめする。残念ながら、春雨がダイエットに効くというのは幻想だ。

 春雨はツルツルした食感、爽やかなのどごしなどから、うどんや中華麺とは全然違うタイプの食べもののような気がするかもしれない。だが、春雨の原料になっているのは、いくら食べても太らないような特殊な食材ではない。緑豆やイモ類から取り出したでんぷんなのだ。

 一方、うどんや中華麺は小麦粉から作られる。もちろん、その主な成分はでんぷんだ。原料がよく似ているのに、うどんや中華麺と比べて、春雨だけがぐっとヘルシーというわけはないだろう。春雨はダイエット食品。こう信じていた人は驚くだろうが、春雨のカロリーや糖質は意外なほど多い。ゆでた場合で比較すると、春雨のカロリーはうどんの約80%、中華麺の55%前後もある。糖質にいたってはうどんの90%余り、中華麺の70%近くも含んでいる。麺よりもずっとヘルシーだからと、たっぷり食べていると、逆に太ってしまうことになりかねないのだ。