「ムダな仕事」に突進する、完璧主義の人が実践すべき時短術写真はイメージです Photo:PIXTA

時間を短縮するための
「今から使える」ノウハウを紹介

『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』書影『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』 越川慎司著 日経BP刊 1650円(税込)

 仕事の「ムダ」をなくすには、まずムダな仕事をしないことだ。本書『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』のエッセンスを一言で表せばこうなる。いたってシンプル。そして「整理術」系の全てのビジネス書は、同じ内容を説く。

 と言って、「ムダな仕事をしないこと」は、決して容易ではない。というのは、何が「ムダな仕事」かが分からないからだ。誰しもムダだと分からないから、ダラダラ仕事を続けてしまう。

 これは人ごとではなく、評者である私自身の毎日である。そして、いつも後悔するのが「またムダな仕事に時間を費やしてしまった」である。そして、何十年も科学者をやっていて一向に改善しない。反省。

 本書は「時短術」のビジネス書である。つまり、時間を短縮するための「今から使える」ノウハウを、39ほど紹介している。

 著者は週休3日で日本企業の働き方改革を支援している会社社長で、528社16万人の成功と失敗の事例から得た実践メソッドを公開した。

 薦める時短メソッドは、納得のいくものばかりだ。「日々の仕事に潜むムダを洗い出す」「やらないことを決める」「空いた時間を自分だけの時間にする」「そこで次のアイデアを考える」「自分をリフレッシュする」「身近な人に優しくする」、等々。