さまざまな「侵入者」(虫)とどう闘うかさまざまな「侵入者」(虫)とどう闘うか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

縁あって2年間限定で東京近郊の「田舎」に住み始めた筆者。妻と乳飲み子、猫1匹が一緒である。今回は中編として、田舎暮らしにつきものの虫との格闘をリポートする。ムカデ、アリ、蚊、ナメクジ、ゴキブリ……。さまざまな侵入者と、筆者はどう闘ってきたか。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

都会人が田舎暮らしをするのは快適か
避けて通れぬ虫問題

 前回の連載記事、『都会育ちアラフォーが、妻子と猫を連れて始めた「田舎暮らし」の現実』で、家の整備が大変だったことや周辺の環境と治安、新居の住み心地についてざっと触れた。

 前回を読んでいない方のためにざっとあらましを説明しておくと、2年間の期限付きで田舎暮らしを始めることになり、家賃5万円台の一軒家を借りて家族3人と猫1匹で引っ越した。東京は港区で育った筆者の人間性については、都会人であることを得意げにしているような鼻持ちならない人間であると思っておいてもらえればよろしい。

 今回は田舎で暮らすにあたって避けて通れぬ虫の問題について取り上げたい。たかが虫だがされど虫で、筆者を含めて現代人は虫に対する耐性が低くなっている。虫を、苦手を通り越して無理だと感じる人は女性に多いが、男性でも虫に対して完全なる耐性を持っている人は少ない。