ジョンソン首相10月31日、12月12日に決まった英総選挙で、ジョンソン首相は自らの選挙区で野党候補との接戦を強いられる可能性がある。写真は10月29日、ダウニング街で撮影(2019年 ロイター/Toby Melville)

[アクスブリッジ(英イングランド) 31日 ロイター] - 12月12日に決まった英総選挙で、ジョンソン首相は自らの選挙区で野党候補との接戦を強いられる可能性がある。仮に全体として与党保守党が勝利したとしても、ジョンソン氏自身が敗れれば首相を退任せざるを得ず、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の行方も変わるかもしれない。

 ジョンソン氏の選挙区アクスブリッジはロンドンの端に位置するベッドタウン。同氏は1924年以来の英首相の中で、直近の選挙で野党候補との得票差が最も小さかった。

 ジョンソン氏にとって不安の種は、ブレグジットへの抗議や、2015年にアクスブリッジで落下傘候補として出馬したことへの反発から、伝統的な保守党支持者が同氏に投票しない事態だ。

 ジョンソン氏の最大の対抗候補は、野党労働党から出馬するアリ・ミラニ氏(25歳)。イラン生まれで5歳の時に英国に来た同氏は、公営住宅で育ち、友達をナイフで殺され、母親がホームレスになった経験を持つ。

 ミラニ氏は、貧しい生い立ちを前面に出して戦えば勝機は十分あると信じている。ジョンソン氏は有権者から「この選挙区を首相官邸への踏み台にした」と見られており、「ここに住んでも働いてもおらず、地元に縁もゆかりも無い」とミラニ氏はロイターに語った。