11月8日、米国の小型株は、バリュー株人気で大幅な上昇が見込まれる一方、景気低迷で急速に上値が消える可能性も指摘されている。ニューヨーク証券取引所で4日撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米国の小型株は、バリュー株人気で大幅な上昇が見込まれる一方、景気低迷で急速に上値が消える可能性も指摘されている。

 小型株の指標であるラッセル2000指数は、今年の大半はS&P500を下回るパフォーマンスとなっており、昨年12月に確認された弱気相場を抜け出せていない。

 それでも第4・四半期に入りラッセル指数は4.6%上昇し、S&P500指数の3.6%を上回る伸びとなっている。ラッセル指数の好調ぶりは、S&P500バリュー指数の5.2%上昇と連動。同時期のS&P500グロース指数の上昇率は2.3%にとどまっている。

 景気に対するセンチメントの改善で、投資家の間ではバリュー株と小型株の割安銘柄を見直す動きが広がっている。バリュー株は金融やエネルギーなど景気に敏感なセクターに多い。小型株は大型株より国内重視の銘柄が多く、米経済に対する投資家の見通しを反映する傾向が強い。

 景気改善見通しで米国債10年物の利回りは9月の低水準から上昇し、3ヵ月物と10年物のイールドカーブはスティープ化した。その結果一部の投資家の間では、小型株の上昇を予想する声が広がっている。

 特に金融株のパフォーマンスは向上著しく、小型株の押し上げにつながる公算が大きい。金融株はラッセル2000の20%を占めており、S&P500の13%より比率が大きい。