電車内やお店の中、職場において「ニオイ」が気になるという人は多いだろう。上司の口臭が気になる、同僚から疲労臭がする、女性部下の香水がキツすぎる…。仕事のモチベーションを下げかねないこれらの「悪臭」だが、指摘するのは非常に難しい。相手のショックを最小限にして、「ニオイ」の注意をする方法はあるのだろうか。(清談社 鶉野珠子)

誰もが知らず知らずのうちに
“スメハラ”加害者に?

スメハラのイメージ部下ならまだしも、上司にクサいとは指摘しづらい...そういう場合は、どう解決すべきか、専門家が解説する Photo:PIXTA

「ここ5年間くらいで、“スメルハラスメント”の相談件数は増えてきていますね」

 そう語るのは、一般社団法人「職場のハラスメント研究所」の代表理事を務める金子雅臣さんだ。スメルハラスメントとは、「スメル」、つまり「ニオイ」に関するハラスメントのこと。相手が不快に感じるようなニオイを放つとスメルハラスメントに該当し、場合によっては退職を告げられるケースもあるほど深刻な問題になってきているのだ。

 スメルハラスメントは「スメハラ」という略称で呼ばれ、数多くの人が無意識のうちにスメハラ加害者になってしまっているという。

「スメハラでとくに多いのは、加齢とともに現れる加齢臭と、極度の疲労やストレスによって現れる疲労臭の2つです。また、香水や化粧品などの香りも、度が過ぎればスメハラになりかねません」(金子さん、以下同)

 自分がどんなニオイを放っているのかは、なかなか気付けないもの。また、ニオイの感じ方は人によって異なるため、非常に敏感な人もいれば、まるで鈍感な人もいる。それゆえ、なにが相手を不快にするかは、これといった解が存在しないのだ。