08テーマパーク空港Photo:tapanuth/gettyimages

飛行機に乗らず空港で遊ぶことが今、ひそかなブームとなっている。最近、評判なのは中部国際空港、通称セントレア。実際にどれだけ楽しめるのか。夫と3歳の息子の家族3人で、実質丸1日セントレアで遊んでみた。特集「駅・空港パワーランキング」(全11回)の#08は、展望風呂に漬かって飛行機を眺め、ご当地グルメに舌鼓を打ち、ボーイング博物館で子供とはしゃいだ一部始終をお届けする。(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)

中部空港で遊ぶ家族旅なのに
東京から空でなく新幹線で行った

 11月の3連休の中日、夫と3歳の息子の家族3人で、東京の自宅から名古屋に近い中部国際空港(セントレア)へ旅に出た。ただし、電車で。

 航空券を予約しようと夫に声を掛けたとき、「なんか、電車の気分」と言いだした。まあ、よしとしよう。空港に行くけれど、今回の目的はフライトではないからだ。

 東海道新幹線で名古屋駅に着くと、名古屋鉄道の空港特急「ミュースカイ」に乗り換えた。セントレアまでの所要時間は28分。特別車両に乗って旅行気分を高めてみた。特別車両券は、普通席運賃890円にプラス360円だ。

 中部国際空港駅に到着。空港は向かって右がターミナル1、左がターミナル2(LCCターミナル)。ターミナル2の手前にあるのが今回の旅の目的地、飛行機のテーマパーク「フライト・オブ・ドリームズ(FLIGHT OF DREAMS)」。飛行機を展示したエリアと商業エリアのある複合施設だ。

 総面積1万m2超、4階建て吹き抜けの建物内には、ボーイング787(B787)の初号機が展示され、幾つかの体験型アトラクションもあって、中部圏で今一番楽しい話題のスポットだという。

 空港駅から施設の入り口まで5分ほど歩くと、B787がペイントされた外観が見えてきた。

フライト・オブ・ドリームズの外観フライト・オブ・ドリームズの外観 Photo by Rika Yanagisawa